早稲田大学狂言研究会の日記

早稲田大学狂言研究会 公式ブログ

傘寿記念公演『万作を観る会』

日経の夕刊、ことばの玉手箱には万作先生の記事が連載されていましたね!
朝日の夕刊には、萬斎先生の記事も!
お久しぶりです。とみぃです。
我々狂言研は、傘寿記念公演『万作を観る会』第一日目を鑑賞しに行きました!

演目は『翁 火打袋風流』、『高砂』、『末廣かり』、『高砂』、『千切木』
とおめでたい演目の目白押しでした!


『翁』これは今回の目玉となる作品。万作先生、萬斎先生、裕基君の親子三代の共演です。
実は、私、狂言研員失格で、生で初めて翁を観ました。(三番叟だけ何故かビデオで観たことがあります。)
萬斎先生の三番叟、動きの切れ味が素晴らしいです。
『火打袋風流』は珍しい上演形式で、今回のために台本収集と整理をし、上演詞章や演出を導入し、創作を加えたものだそうです。(当日パンフによる。)
なんといっても、ビックリは、末っ子の火打袋(万作先生)の登場の仕方、
幕から、ともこもこした大きい何かが飛び出してきた!という感じ。案の定、脇柱にひっかかってました(笑)
客席もおもわず、ざわっ。あれは、お茶目な演出を狙っていたのか?
意表を突きすぎでした。


『末廣がり』狂言の中でも、囃子を使うおめでたい作品。
同じ和泉流三宅右近さん、野村又三郎さんと、珍しい共演でした。


『奈須与市語』これは、遼太君の披き。
中学校の国語の教科書でも出てくる、有名な与市の扇を落とす印象的な一場面。
懐かしやテストのために、暗記してました。さすがに、狂言の台本はちょっと違いますね。
遼太君のしっかりとした声や、所作、軍記物(っていうのかな?)らしく臨場感あふれる語りでした。


『千切木』これは、野村家の門下生の総出演。あ、もちろん翁でも子として出ていますが。
女と言えば、高野先生!と言われるほど(もちろん萬斎先生や石田先生もですけど)有名な高野先生の女。
私の回りからは、しきりに笑い声が。。。
情けない夫の石田先生とのコンビネーションが絶妙でした。
会の趣旨にそって番組の殆どが、能の様式を意識した格式の高いものが多かったため、
狂言らしさにほっとしました。


あと、幕の模様をあしらった当日パンフが素敵でした!
解説も寄稿も充実!写真アップできずすいません。


狂言研は先生方のご活躍に負けず、11月末の秋季公演に向けて、絶賛お稽古中です!
私も『敦盛』のアイをつとめさせていただきます。
あ、台詞おぼえなきゃ。

とみぃ