早稲田大学狂言研究会の日記

早稲田大学狂言研究会 公式ブログ

凌雲集の桎梏(3)

七福屋
いつも入れぬ
混み具合



最近の流行の一つにインフルエンザがある。某先輩を含め別に誰もすき好んで流行に乗っている訳ではなさそうであるが、そのインフルエンザに関して興味深い資料があるので紹介してみようと思う■歴史上最も有名なインフルエンザにスペイン風邪がある。そこで現在の日本の人口が凡そ1億3千万人であることを念頭に世界史上の出来事と当該流感について考察してみる。先ず第一次世界大戦の死者数は855万人である。一方でスペイン風邪は死亡者2300万〜5000万人。このように膨大な数の死者を出したスペイン風邪の世界的な流行により総力戦が不可能となり第一次世界大戦終結したのであった■更にスペイン風邪当時の日本の人口は約5千万人であり、日本の患者数は2300万人に上った。その内の死亡者は38万人余(致死率2%)に達し、熱病によって死者数以上の精神障害者が発生したのである■抑スペイン風邪という名称にも拘らず実は発生の根拠地は米国であり、それが米軍の欧州出兵によってヨーロッパでの流行を招いたのであるからヨーロッパの国々もある意味いい面の皮であったであろう。



Bon    ■