早稲田大学狂言研究会の日記

早稲田大学狂言研究会 公式ブログ

  • 投稿者:きんに君

おつかれさまです。



4月21・22日と東大能楽座が開催されていたようです。
しかしその裏で、こちらは京都学生狂言研究会(KGKK)&伊呂波会(同OB・OG会)の合同公演「卯月会」に行ってきました。
21日朝九時の新幹線でスーッと行って、同日夜八時過ぎの新幹線でビューっと帰ってきたので、少々慌しい一日でした。


卯月会 第一日
とき 2007年4月21日(土)・12:00開演
ところ 同志社大学寒梅館内・ハーディホール(京都市同志社大学今出川キャンパス)
出演 KGKK(京都大学同志社大学能楽狂言会)、京都・大阪・彦根伊呂波会


さて、前回の「蝉の会」での賛助出演で、一度はKGKKの狂言を観ていましたが、しっかりと観るのはこれが初めてです。こちらではめったに出る事のないような重い曲(『伯母ヶ酒』、『入間川』、『お茶の水』〈和泉流の『水汲』〉など)がジャンジャン出ます。なのに、それがちゃんと曲として完成されているのです。しかも面白いし。稽古風景は何度も見ていますが、これには正直ぶったまげました。
今回は自分の足の怪我もあり、自分だけ日帰りで出掛けてしまいましたが、今度の公演は狂言研の後輩たちも引き連れて見に行こうと思っています。みなさんもぜひご覧ください。次回は8月11、12日だそうです。
(KGKK情報はこちら↓)
http://tarokaja.com/



他の大学の狂言研あるいは能サークルの公演を観に行くことは、自分にとって大きな刺激になります。知り合いが出ているという事も、もちろん理由の一つとしてあります。しかしそれに加えて、技術面ではプロに遠く及ばないとしても、大概ただ一回きりの機会に全てを懸ける学生の舞台には、しばしばプロをもしのぐ輝きを持つものがあるのです。そのような舞台に出会える事は、とても幸せな事だと思うし、それで得た体験は、プロによる最高の舞台を観るのと同じくらい貴重なものではないでしょうか。