早稲田大学狂言研究会の日記

早稲田大学狂言研究会 公式ブログ

朝じゃねーか!!!!!!!!!!

こんばんは。半蔵です。このたび、秋季公演が無事秋季公演しましたこと、わたくし半蔵が狂言研の第一線を退きましたことを、この場を借りてご報告申し上げます。悔いというか、モヤモヤが込み/\していてスッパリ抜けることもできず、稽古場にはいまだ顔を出しています。


まず宣伝を一つ。
23日はかずのこの会ですね。それはみなさま周知のこととは存じますので、ここでは裏番組を紹介させていただきます。
えー、大きな声では言えませんが、東大、共立の自演会がございます。
以下六狂連Twitter(@rokkyoren )より抜粋。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
東京大学狂言研究会 秋季公演】
日時:11/23(日)、開演9:00
場所:東京大学駒場キャンパス900番講堂
演目:附子、盆山、文荷

キャンパス間違いにご注意下さい!
狂言合同の発表となっており、全体の開演が9:00、狂言の発表は9:30を予定しております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

共立女子大学狂言研究会 秋季公演】
日時:11/23(日)、開場13:00、開演13:30
場所:共立女子大学 共立講堂
演目:よしの葉、宇治の晒、魚説法、成上り、附子、茶壺、蝸牛

六狂連の中で一番多い演目数となっております!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということでよろしくお願いします。
幸い、時間がかぶっていないためハシゴをすることも可能です。
東大は高野先生、共立は深田先生に師事しておりまして、それぞれを見比べるのもなかなかオツかと思います。





さて明日、というか今日は万作を観る会二日目です。
明日が楽しみで眠れないので、一日目の感想をタラタラしていきたいと思います。脈絡とかはないです。
不肖半蔵、この会でようやく狂言のおもしろさが言葉に起こせるところに達しました。
実はこれまで、別にそんな面白く無いじゃんって思っていました。いや、忘れていただけかもしれませんが、感想を初める前に自戒のため書き残しておきます。


 まず幕揚げとともに見所と演者が引っ張り合って均衡状態が生まる。その状態がしばらく続いたところで突然演者がそれを裏切る。すると見所はのれんに腕押すように笑ってしまう。


とまあおおよそこんな感じなのでは?というのが今のところの答えです。書いたらやっぱり忘れていただけのような気がしてきましたが、曲の感想に入っていきます。

【文荷】
「少人狂い」である主人の恋文を、太郎次郎が物色し合い、あまつさえ破り散らすという内容です。ヒジョーにデリケートですね。字面だけだとOh,マジカヨって感じなんですけど、でも確かにそういうことをやらかすような人だっているんですよね。そういうのTwitterにあげちゃったりして。ははは。
さて、そんな曲であるにも関わらず、いやだからこそ、品格をもって演じられていました。違ったら笑ってください笑 セリフのハリや掛け合いの間、型の見せ方に工夫をめぐらせていて、罠にかかったかのように笑ってしまいました。あざとい。古歌や謡曲を引用するあたりをとても大事にしていて、それが曲にシマリを効かせていました。こういう狂言が好きなんだなあと見てて思いました。


【釣狐】
重習の張り詰めた空気っていいですよね。見所と演者の共犯関係が如実にあらわれてます。ライブみたいにエクスタスィイイイイイイイッ!って感じではないんですが、会場のボルテージが溜まり具合が感じられます。ことに、直面での釣狐となると、生死の緊張感が肉迫するようで、スリルというかなんというか、感高まってしまって、観ながら背筋をゾクゾクさせていました。滲み出るような憤りや悲しみのなかに、それでも油揚げ食べたい!!っていう滑稽さが同居していて味わいのある曲になっていました。人の葛藤って見てて飽きませんよね。




【髭櫓】
スペクタクルショー。説明不要のおもしろさですね。




なんか書いてるうちに朝になってた。
それでは二日目に備えて、すこしだけ寝ます。おやすみなさいませ。


半蔵