早稲田大学狂言研究会の日記

早稲田大学狂言研究会 公式ブログ

3月のまとめ。

こんばんはー。いつも更新が深夜になります。半蔵です。



今月の前半に、京都学生狂言会(KGKK)と合同で全狂連合宿をしてきましたー。
朝から東京駅に集合し、静岡へ向かいました。熱海が近くなったあたりで突然現れる海って毎回感動しますね。去年は用事で遅くなって一人だったのですが、今回は大勢が一緒にいたので寂しくなかったです。本当あの九時間は苦行でした。苦諦の境地に至ったものです。

静岡の宿泊施設さんをお借りして、狂言の話したりバドミントンしたり縄跳びしたり、好き放題できてで楽しかったです。運動っていいですね。やや目的を見失いかけたころ、あちらの狂言「千鳥」を観せていただけて、狂言研的にもとても楽しかったです。ちりちりやちりちり〜。あと、二日目?のお昼に食べたとろろ御膳が本当にとろっふわで軽くておいしかったです。写真を引っ張ってくるのは面倒なので割愛しますが。



それとつい先日、早稲田大学観世会、法政大学能狂言研究会への賛助が無事終了しました。
入りたての頃に比べて大きく成長した後輩たちを観られて、おじさんはしみじみと感動しています。一年間の成果が発揮できていたのではないでしょうか〜。



22日にはござる乃座にも行ってきましたー。去年の花子もそうですが、萬斎先生のお装束が通常のものと違いますねえ。花子の狩衣(でしたっけ確か)もかなり豪華でしたが、今回も洒落た出立で舞台に登場してらっしゃいました。あの装束って新調するものなんでしょうかねえ。それと、いつかやってみたいと思っている曲のひとつの『茶壺』を観られましたー。すっぱの小賢しさと中国の者の真面目な堅苦しさが掛け合いの場面や小拍子の場面で対照的に現れてきて、ああそうそうこれが茶壺なんだよなあ〜〜〜って思いながら観られました。素の自分を秘して演じられるところが初心者の狂言と大きく違うことを改めて実感しました。印象的なのは中村修一さんの中国の者の舞です。役の堅苦しさが見所にも伝わるくらい出ていました。(我らが深田先生の舞は柱に遮られてよく見えませんでした!)

もちろんその人らしさが出た狂言って好きですし、大いに価値があるとは思っています。それが中央集権的な力に押さえつけられて許されなかったら民俗芸能とか無いですしね。なんか二次創作と著作権の問題なんかと似てますね。結局そういう抑えつけがあると新しい良さが発見される可能性が根の段階からなくなっちゃうんですよね。とはいえ抑えつけなければ流儀を守れませんし、なかなあ難しいところ何じゃないでしょうか(他人事)。

難しくはありますが、芸能単位?でみても個人単位でみても狂言ってその抑えつけと抑え切れないもの(クセともいう)との振れ幅が一番いい関係を織り成してると思います。なんでも生き物に例えるのはよくないって誰かが言ってましたが、芸能もいろんな個体がある程度同じような形で、でもそれぞれ違う特徴を持って残っていくんじゃないでしょうか。今までもきっとそうだったんじゃないでしょうか(適当)。あーーーー!!言い訳を重ねていたらこんなに長くなってしまった!!!

先生は変われどもTWの姿勢を引き受けた上で狂言をやっていくからには、クセをなくしていく方向で稽古をしていきたいです。自分の場合は気迫と勢いからなんですが・・・。酔った勢いでこんなことを。あら恥ずかしや。

あとの曲については小学生並みの感想しか出てこないくらい眠いので特に書きません。楽しかったですよすごく。文蔵は特に型がキレッキレでかっこよすぎた。鳥肌立った。戦物語系の小舞をやる機会があればあの鋭さが欲しいですね。千切木も太郎と妻かわいいよねうん。それでいいのかお前ら・・・。曲自体面白いし萬斎先生だったので余計面白かったです。留守!!は今度トイレ入ってるときにノックされたら使いたいセリフナンバーワン。




えーと、ここだけの話ですが、次回の大きな舞台では小舞「鐘の音」、「暁」、「宇治の晒」、「柳の下」が出るかもしれません。そんな気がするだけで公式発表ではないので責任はあまり取れません。おやすみなさい。




つぎはみっちーが最近の稽古場の様子とか新歓の経過とかを差し障りのない範囲でかつ盛りに盛ったブログを書いてくれるんじゃないかなと思います。