早稲田大学狂言研究会の日記

早稲田大学狂言研究会 公式ブログ

謡曲大会とボクと、時々、合宿

  • 投稿者:chidoriさん

ということで早稲田一年の千島というか千鳥です。こんばんわ。

謡曲大会に出たことの感想をということでの指名ですが、その前に合宿についてすこし。




8月26日から29日にかけて河口湖でTW合宿がありました。お疲れ様でしたm(__)m

マリオカートも稽古もしっかりとできた、充実した楽しい合宿でした。お酒が入ったためかやたら開けっぴろげに振舞う方もいましたが・・・。

万之介先生も途中からいらっしゃったので、師範稽古や猿と人間2組による芸を見たり、喜兵さんに肩車してもらって鐘の音を鳴らしたときは「あー、久々にアクティブに働いたときに成果が出たな」と感動しました。


そして夜には「ちんちろりん」という賭b(ryをやりました。サイコロの音は、とてもよい音でした。

あとは「淳子」になったりしましたがwww 女装の話は当日まで聞いておらず、驚きましたが巧くいったようでよかったです。先生も今年は出来がいい、とおっしゃっていました。女性陣の協力あってこその企画なので、感謝です。化粧も(もちろん)初めてしましたが、目に入りそうで怖かったり、度胸の要るものだということを知りました。

最終の夜には肝試しも一応やったので、定着させたい!というのが私の野望です。
最終日のオルゴールの森にあったオルゴール離れした馬鹿でかいオルゴールもよかったし、思い出いっぱい夢いっぱいな合宿でした。






そしてそして、さる9月1日に文京区謡曲大会が宝生能楽堂にて行われました。東大狂言研としての参加なのに早稲田1年の私が地謡で参加させていただきました。

曲は「福の神」。怒られながらも入れてくださった先生の謡いテープなどを聴いて練習しました。tsuyogin!の本格的なやつなので大変でしたが…。

でも大変なのは舞い手の阿部さんだったと思います。合宿で型を教わったので、練習開始から本番まで時間がかなり限られてましたから。

宝生能楽堂ってたぶん僕が始めて狂言を見たところでもあるのです。入りたてのときに行ったはずです。そこで人生初舞台をやるとは…。
合宿中に先生も絶賛されていた舞台だったので本当にラッキーなことだったと思います。機会を与えてくださり、ありがとうございましたm(__)m

本番はお茶さんに遅れて楽屋口から入る。受付があるのですが特に管理されることもなくスルー。代わりにお昼として「笹結び」を頂きました。よっしゃ、来て良かった!と思いました。

楽屋には年配の方が多かったですが、自分たちより年下の高校生(中学生?)もいて、おれも成人すんのか…としみじみしました。
が、そんな感慨に浸る暇もなく、舞台進行は非常に早く、出番は割りとすぐにまわってきました。未だに着付けできないなので早めに準備しといてよかった。

進行管理も全くなく、これでよくトラブらないな〜と感心するほどの完全放任制でしたが、前のお茶大さんがやっている頃にちゃんと切戸口前まで侵攻。
初め大きな扉から入るのだと思っていましたが、横にある小さくて注意が向かなかった扉から入ると分かり、「切戸口」の存在を思い返しました。
そして、頭をぶつけるなよ、となんどもなんども言われた指令も思い返しました。

そしてその小さな切戸から、お茶さん退場、いよいよ入場。
四人で気合を入れ、順番にかがんで入っていきます。
‐‐‐よしここだ!
思いっきりかがんで入りました。見事に頭部は、能舞台空間に損傷を全く受けずに入ることができました。

この作業に集中していたおかげで、本番はそこまで緊張して焦ってしまうこともなく、なんとかやり通しました。やっぱり舞台上では、あいまいに謡うと音が向こうまではっきり伝わらない。広い空間でも遠くまで届くように体全体を使って声を出さないと、と思いました。

あとで、見に来てくれた先輩やOBの方に会って、舞台でsoso粗相がなかったかなー、と今更考えたりしました。
うん、無事にすんだよ、きっと。やりのこしたことは次の舞台への課題だ。
夏の終わるころ、宝生での大切な経験。そしてその想いは秋へと・・・。

〜END